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Swarrrm / FLOWER (2014)

日本産のカオティックハードコアバンドによる、4thフルレングスアルバム。
Daymare Recordingsよりリリースされた。

このバンドは、今年に無期限の活動休止を発表したGridlinkがフェイスブック上で本作を年間ベストに挙げていたことで(確か2位)、知り、
そこで先ず調べ、多くのバンドとのスプリット作を発表しているライブバンドだという印象を持ち漠然と気になったので買った。
と言う経緯で聴いているため、バンドについてあまり詳しくは存じ上げない。

以下はそんなファンでも何でもない私が魂握り締めて、遠く離れた彼らを、彼らの音楽性を思う。
とまあそんな一文になっとりますので、あしからずご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。

これは今年聴いた中でも、一番変な音楽である。
一番変と言うのは私の主観であるので、あまり参考にはならないだろう。しかし人の心は正直である。

ハートフル的なギターワークから無関係に介入するカオティックなバンドアンサンブルに、
通しで無関係に歌い続けるダミ声ボーカルがどこかフォーキーな感慨に耽る♯1からもう十分に変だが、
その後もその「変」を総動員して繰り広げられる歪みの輪廻が、涎を垂らしながらこちらを覗いてくる。

全体を通して、ケイオティックやパンキッシュかつ激情的なバッキングが大部分を占めるのだが、
それに合わせて歌う青年の思慕の念や哀愁のような、心の細さ、物寂しさが散り散りになっているような趣きが心に残る、
それはHis Hero Is GoneやConvergeからの流れを汲むストレートで痛快な激情型ハードコアと言うには、音楽として余剰が多い。
ガラパゴス式にクロスオーバーされ切磋琢磨されてきた日本特有の音楽の傾向と呼べるものが、売れない地下で更に発酵される所為だろうか。

という事は本作はそんなすごい音楽と激情とで人の世を謳う、人間賛歌であるのではないだろうか。

ジャパニーズハードコアは、ワールドワイドなハードコアミュージックシーンの中でも先行く存在と在るように思えるが、
このバンドはその中でも輪をかけて特異な点に穿たれた異端児であるように 思う。
               ・
つまり本作は、THE人間賛花の怪作である。(陳謝)

曲目は、

1. 幻  02:47   
2. 幸あれ  04:36  
3. Cry  04:20   
4. 漂泊の闇  03:28   
5. あがれ  01:46   
6. 群れ  03:28   
7. まやかし  02:27   
8. 泡  01:52   
9. 花  02:55   
10. 魂握り締めて  04:13   
11. この腕に  02:49   
12. 心  06:37 

Total  41:18