Raimondi_Genga_Sur_le_chemin_du_Sabbat
Murmur / Murmur (2014)

US産ポスト/エクスペリメンタルブラックメタルバンドによる、2ndフルレングスアルバム。
Season of Mistよりリリースされた。

前フルレングス作は未聴、なんでも500枚程しか世に出回っていないらしいゾ。
また過去に同郷のNachtmystiumとのスプリット等も発表している様子。

取り敢えず本作だけで判断するこのバンドの音楽性については、一旦ポスト/エクスペリメンタルブラックと書いたものの、
その実フュージョン要素やプログレッシブロック要素がかなり強めである。

ぎりぎりデス声のボーカルと手数の多いドラミングに、マイナー調の音律を奏でるギターとベースが、
ギリギリのところで一体化している、
非常に巧いが何処か恣意的とも取れなくはないこの演奏に、ブラックメタルの懐の深さと多様性を今一度思い知らされる程だ、
要するに私はこのバンドについて、変わり種と言いたいのである。

音質は、アナログ精神が一周まわって何故かモダンな趣を感じずにはいられない。
Opeth程の領域には達していないが、その感のあるアコースティックギターを用いたアトモスフィアなインストパートや、
ラストの♯9「Larks' Tongues In Aspic, Pt. 2」にて、King Crimsonのカバーなんかもやってのけている点には、
とても好意的な心象を持つ。

全体を通しては、そんな暗黒プログレ志向の中でややこじんまりした印象を持つが、
それを踏まえた上でも、アルバム一枚を大いに楽しませてもらった。
今後どうなるのか非常に楽しみなバンドを見つけられたと言う喜びも相まって、
本作は私的には2014年の名盤となっている。

以下は曲目、

1. Water from Water  06:38  
2. Bull of Crete  09:12  
3. Al-Malik  11:32   
4. Recuerdos  04:49   
5. Zeta II Reticuli  06:50  
6. Zeta II Reticuli, Pt. II 02:23  
7. King in Yellow  03:29
8. When Blood Leaves  06:11
9. Larks' Tongues in Aspic, Pt. II (King Crimson)  07:21 
Total  51:04