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Gridlink / Longhena (2014)

日米混同のグラインドコアバンドによる、3rdフルレングスアルバム。
Hydra Head Recordsよりリリースされた。

漫画、銃夢Last Orderが完結するのと同じくしてか、今年活動休止を発表した彼ら、
その中での日本オタク全開のアメリカ人Jon Chang氏は、
本作でもDiscordance AxisやHayaino Daisukiと同様のボーカルスタイルで、相変わらずキャーキャーうるさい。

また日本のTakafumi Matsubara氏によるギターワークは、
ネオン管の似合うサイバーパンクな感性で、非常に涼しげ且つドラマティックな音鳴らしている様に思う。
基本的にトレモロリフが多いのだが、アトモスフィアなフレーズや、
Originや最近のSuffocation辺りを匂わせるテクニカルリフもお手のものだ。

この二人のコンビネーションとエグいくらい速いドラミングが抜群に良く出来ており、
スピードを超えた煽情的な情景や焦燥感を、今回も難なく提示してくれている。

また作風としては、攻殻か銃夢かバイオメガかFF7か、そのどれかは分からんが、
その辺の近未来SFサイバーパンクを匂わせる世界観が、全編に亘って霧散されているように感じられ、終盤に差し掛かるにつれて、漫画やゲームの様にボルテージが上がっていくような感覚が在る。
この感覚については、ドラマティック近未来SF絵巻とでもいうような一貫性があると言いたい。(コーエー的な)

結果としては、上で述べたような粉のたい焼きの生地が、
グラインドコアの型枠に嵌められている為、
オリジナリティと先進性と、涼しい激しさを兼ね備えた、
近未来のグラインドコアという新お菓子が出来上がる様に思う。

また、先で述べたドラマティック近未来SF絵巻については、
本編が終わった後のインストゥルメンタルでお送りするKaraoke Versionに於いて、顕著だ。

という事で、耳新しく目新しいグラインドコアが聴きたいのなら本作を買うと良い。
邦楽なので割高いが、本当に、新時代のグラインドコアとなっている。

だが本当は、Gridlinkの方じゃなく、フルレングス作も最終作も出さないで自動的に終わったHayaino Daisukiのが大好きだったんじゃあああああああああ!!!!!な、私である。(悔い)

曲目は、

1. Constant Autumn  02:01
2. The Last Raven  01:37 
3. Thirst Watcher  02:16   instrumental 
4. Stay Without Me  00:49
5. Taibas  01:19
6. Retract Perdition  00:41
7. The Dodonpachi  01:54
8. Black Prairie  01:08
9. Island Sun  02:28  
10. Chalk Maple  01:04
11. Wartime Exception Law 205  00:29 
12. Ketsui  01:00  
13. Longhena  01:25 
14. Look to Windward  03:11

Total21:22 
なお、日本盤には上記に加え、アルバム全編のインスト版がKaraoke Versionとして、ボートラで収録されている。