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In This Moment / Black Widow (2014)

US産オルタナティブメタル/インダストリアルへヴィロックバンドによる、5thフルレングスアルバム。
Atlantic Recordsよりリリースされた。

激ロックのインタビュー記事にて発見したこの一説。

クモの"Black Widow"はメスがオスを誘い込んで、最後は食べてしまうんだ。
大抵は殺してから食べるらしい。

・・・という事で、今作では完全に、中期Marilyn Mansonを殺して喰ったと言える、暗く重いインダストリアルへヴィロックをやっている彼女ら。
それは前作からのインダストリアルサウンドを更に深く推し進めたとも言えるだろう。

また、其処ではボーカルのMaria Brink氏による自らの欲に負け雄を食べてしまう雌蜘蛛の悲哀なども感じられ、実際に泣くその様には、Kornの名作1stを遡及するかの如き強かなオマージュ精神を感じざる負えないが、これはこれで喰らった音像に嵌っているので断然アリだ。(♯12の話)

作風については、若干オールドスクールな暗い映画的感性に包まれる全体の概観となっており、その実際の映画さながらに展開するSEやバッキングによる構築力の中でも、
やはり、先で触れたMaria氏による歌唱になるのだが、その甘く妖艶に囁き掛ける様や、艶やかな歌唱で魅せる様、先の悲哀に満ちて叫ぶように歌う様、実際アグレッシブに叫ぶ様、力強く捲し立てる様、終盤での悄然とする様、、
その全てが先の情景の中で細やかに活き活きと、蜘蛛の心情に入り穿って行く。

総じて中期Marilyn Manson的インダストリアルヘビィロックの中にHipHop要素やR&Bの要素が強く、ギターも注視して聴けば結構良いのだがあまり主張はしていない為ややメタル色は薄いが、この暗さと構築力は凡百のバンドには中々出せない。
つまりは、そんなバンドのクオリティの高さが窺える秀作に仕上がっている。

メタルリスナーの中で言うのなら、女性ボーカルの中でも表現の幅広い、OtepやIwrestledabearonce、
また、中盤にデュエット曲が在るのでLacuna Coil等が好きな方に良いんじゃないでしょうか。

以下は曲目、

1. The Infection 01:50
2. Sex Metal Barbie  04:22
3. Big Bad Wolf  05:12
4. Dirty Pretty  04:07
5. Black Widow  04:58
6. Sexual Hallucination  06:18 
7. Sick Like Me  05:01
8. Bloody Creature Poster Girl  04:20
9. The Fighter  04:53
10. Bones  04:30
11. Natural Born Sinner  05:09
12. Into The Darkness  02:52
13. Out Of Hell  06:34

Total 60:08