savatage12
Savatage / Sirens (1983)

USはフロリダのヘビィメタルバンドSavatageによる名作1st。
3曲入りのEPを通してインディーレーベルのPar Recordsからリリースされ、
半ば自主製作同然にも関わらず15000枚ものオーダーが舞い込んだと言われる本作、
私が持っているのは1994年にMetal Blade Recordsよりリイシューされた日本盤だ。

本作を簡単に言ってしまえば、これからアメリカに輸出される筈のブリティッシュメタルが、本当は恐ろしいグリム童話と出会い、音の波止場へエロティックな冷感症愛好癖と一緒に躍り出る、ヨーロピアンで重厚なダークファンタジー作品である。
速さは追い求めず、またアメリカの陽的な空気感も希薄で、じりじりと刻まれるエッジの効いたバッキングに、高らかに歌うボーカルの劇的な歌唱や、ヨーロピアンテイストで揺蕩うギターと言った普遍のバンドアンサンブルが、
この頃に関して言えば、ジャケットの如き疑似恐怖譚的な童話物語みたいな薄ら冷えた感性を発露していると言うわけだ。

QueensrÿcheやCrimson Glory、Fates Warningの思考力を、
後期Coronerのヘビィネスや初期~黄金期Megadeth的テクニカルスラッシュの素養でちょいと研磨し、
Metal Churchの持つ憂いのあるパワフルさと、ヨーロピアンな墓場で合い見えたと言えるこのサウンドは、純粋なホラーメタルとして劇的であり、
新人ながら堂に入った名バラードあり(♯9)、スリリングなキラーチューンもあり(♯1♯2♯7)、新人ながら堂に入ったスリリングな名バラードのキラーチューンもありで(♯10)、
正に沈鐘を鳴らすかの如き、疑似恐怖譚的な童話物語として聴く者の想像力を掻き立てるサウンドを展開する全11曲44分に仕上がっている。

と言うことなので、先に出てきたヘビィメタルバンドや、初期AnnihilatorやらNecrophagiaの新作が気に入った方に訴求するのではないだろうか。

曲目は、

1. Sirens  03:40 
2. Holocaust  04:36
3. I Believe  05:28
4. Rage  02:40
5. On the Run  03:31
6. Twisted Little Sister  03:38 
7. Living for the Night  03:20
8. Scream Murder  03:50
9. Out on the Streets  05:11
10. Lady in Disguise  04:36
11. The Message  03:38

Total 44:14