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Hail Spirit Noir / Oi Magoi (2014)

ギリシャ産プログレッシブロック/サイケデリックロック/ブラックメタルバンドによる、2ndフルレングスアルバム。
Code666 Recordsよりリリースされた。

同郷のTranscending Bizarre?なるアヴァンギャルドブラックメタルバンドの別プロジェクトで、そのバンドで聴くことのできるメタリックな歪を徹底的に排除し、60年70年代のハードロック、プログレッシブロック、サイケデリックロックへの憧憬、具体的にはKing CrimsonやELP、 Led Zeppelinを愛でた結果での、独自のプログレッシブサイケデリックロックと言えるサウンドであり、ボーカルや曲展開のみが、ブラックメタル乃至アヴァンギャルドブラック準拠な感性を孕み鳴り響いている。

またボーカルは曲によって普通に歌っているので、結果的にメタル然とした激しさはほぼほぼ当たらない。
その為そういった音楽しか聴かないという凝り性には全く嵌らないだろうと思うが、オールドスクールな物を愛好する者には是非ともお勧めしたい音楽だ。

もっともオールドスクールと言うが、目新しさが無いわけではなく、また全く現代的な香りがしない訳ではない、それこそ音は似てはいないが、Ghost B.CやPursonぐらいの絶妙な塩梅で織りなされていると、そう言いたいコンテンポラリー型の様々な時代が混在した古風さで、聴く者を静動の明瞭な先進音楽の展覧会へと誘う。

♯1の後半はKing Crimson的であるし、♯3の冒頭は中々にStairway to Heaven的であったり、♯5のインストゥルメンタルはELP的な音で畳み掛けてくれる。また先でも触れて少々くどいが、そういったバンドへの憧憬の念の穴を埋めるように、絵に書いたようなサイケデリックロック要素と、微少ながらにアヴァンギャルドブラックの香りが醸し出される。
その為、総じてその手の音楽が好きな方であるなら悶絶必須の、最早成す術もなき怒涛のコンテンポラリーミュージックとして仕上がっていると言うことで、
その手の物好きには勿論のこと、漠然とこの雨乞いみたいなジャケに惹かれる方にも、是非、聴いて知って頂きたい、そしてこのサイケプログレの雨に打たれて下さい。

なんだか雨の日に聴きたい一枚であります。
雨好きとしては。



1. Blood Guru  06:17 
2. Demon for a Day  06:00 
3. Satan is Time  07:03
4. Satyriko Orgio (Satyrs’ Orgy)  06:32 
5. The Mermaid  11:28
6. Hunters  06:44 
7. Oi Magoi  05:18 

Total  49:22 

♯3はyoutubeにリンクしてあります。