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Cattle Decapitation / Karma.Bloody.Karma (2006) 

US産デスメタル/菜食主義/グラインドコアバンドによる、4thフルレングスアルバム。
Metal Blade Recordsよりリリースされた。

AutopsyのMacabre EternalやHypocrisyのEnd of Disclosure等での、Wes Benscoter氏がジャケットを手掛けている本作。
ドゥーム/ストーナー/スラッジ界の立役者Billy Anderson氏がプロデューサー、エンジニア、ミキシングを手掛けている本作。
Sunn O)))のBlack One等で参加しているJohn Wiese氏が、電子音関連を手掛けている本作。

そんなドゥーム界隈から手厚い恩恵を受けた本作は、おテクニカルなデスグラインドに土煙感やダウナーな感触の音を交え鳴らしているが、
感覚として、悲哀が感じられるデスグラインドとしてのアイデンティティ其の儘で、尚も人の業を焼くかの如き凄まじさで畳みかけてくる。
また、次作から豊満に出てくるバンド独特のドラマ性みたいなものは、本作では少し毛色が違った聴こえ方だ。

John Wiese氏の施しによって成される不穏で黒々く黒々い音が、随所に盛り込まれることにより、全体での滅茶苦茶感にも一貫性が感じられるという因子と、
非常に引き出しの多いギターワークとベースワーク、またドラミングに、マッドネスなボーカル達の掛け合いが合いまう事による、パネエ焦燥感が最高にえげつないという因子が、
ぶつかり合い、混然一体と畳みかけ、そして聴く者の元に届いたときには曖昧模糊として吐き出される。そして聴衆は次第に解りはじめる。

比類なきテクニックと全体の構築力に驚嘆する。

結果どうにもならない世の中でも、どうにかしようとする人が居る。
そんな美徳なんざ木端微塵に吹き飛ばす、蝕の業の深さを体現する名盤である。

私としては名作Monolith of Inhumanityよりも好きな一枚であって、
私情が入り名盤と言うのは若干贔屓気味かもしれないが、
悲哀と憎悪を感じさせるデスグラインドとして本作は、良く出来ていると思う。

曲目は、

1. Intro  00:19 
2. Unintelligent Design  03:37 
3. Success Is... (Hanging by the Neck)  03:34 
4. One Thousand Times Decapitation  01:03  
5. The Carcass Derrick  03:44
6. Total Gore?  03:11
7. Bereavement  01:44  
8. Suspended in Coprolite  04:20
9. Alone at the Landfill  07:37 
10. Karma.Bloody.Karma  03:05
11. The New Dawn  05:12 
12. Of Human Pride & Flatulence  03:14  

Total  40:40  

♯11はyoutubeにリンクしてあります。