td1656374_10152894708690799_3182034393224116209_n


10636475_10152894710780799_4789726595022576618_o

Toundra / IV (2015)

スペイン産ポストメタルバンドによる4thフルレングスアルバム。
Superball Musicよりリリースされた。
今作もインストゥルメンタル作品。

前作、全然作がbandcampにてname your priceで在る為、有り難くただで聴かせていただいていた私だが、本作はネット通販(amazon)で購入した。
心象として、その両作を微かに上回ってきたと言える出来であり、今の今まで何度も聴いている。
また、前作でのポストを抜いた明快なロック色のあるギターワークは洗練され塵に成り、一貫してポストカラーで攻めているという印象も受けた次第。

更に少しだけこのアンサンブルを汲めば、昨今のポストハードコア界隈から輸入した観のあるエモーショナルなドラミングが印象的で、それが澄んだポストメタルのアトモスフィアと重なって全体にて展開される。
結果としては、このポストハードコアの若さを帯びたポストメタルと言える若い芸術性が、バンドのアティチュードとして説得力を邁進するが故に、他のバンドとは一線を画し得るような聡明な音像を放出するという訳だ。

そんな本作は、envyやMono系列の澄んだ雰囲気もさることながら、
Russian CirclesやGod Is An AstronautやThe Oceanみたいな空間構成と、Cult of Lunaの如き先進性についても要所要所に含まれており、
詰まる所ではポストミュージック以外の何物でもない音に仕上がっている訳であるが、
♯5の、先でのCult of Luna若しくは、Superball Musicの音源にて垣間見えるプログレの薫陶を受けたのかもしれないと言った、
Pink Floydの原子心母とも共振する牧歌的な自然愛動物愛的サウンドスケープの流れは、殊に感嘆モノであるように思う。

むしろ、♯5のスパニッシュなアコースティックギターからストリングスを交え展開する自然愛動物愛的祝福のポストプログレ空間は、彼らの高い潜在能力が垣間見えると言っても良いだろう。
♯8でもそうだが、何よりもMogwaiの陽性面にも通ずる明けの明星のような、胸が綻びかねない友愛の権化の如き安らかな音の運びが眩い。

冷静になってみれば、今回は一塊の若いインストポストメタルバンドが、タイトルという露骨な個所にLed Zeppelinへのオマージュ精神を持ち、レーベルカラーであるプログレの薫陶を受けたと言うだけの話だが、
俄かに絶賛感動を与える音像となって展開されている訳であるので、そういったインストゥルメンタル作品が好きな方であれば、まあ既に聴いているかもしれないが、
そしてそういう方であれば「若干飽和気味じゃね」というような軽い倦怠も覚えかねないが、その辺はスペインの風に飛ばし去って、全くもってお勧めなのである。
なんてったって何度も聴けるのだから良いに決まっているじゃないですか。

曲目は、

1. Strelka  07:47 
2. Qarqom  09:38  
3. Lluvia  04:54   
4. Belenos  07:23 
5. Viesca  04:35
6. Kitsune  08:17  
7. MRWING  02:17   
8. Oro Rojo  06:31   

Total  51:22  

♯8はyoutubeにリンクしてあります。

前作、今ではただでなくなっているよ。(III)