1009987_10153230180896214_7295754174337631472_n
Veil Of Maya / Matriarch (2015)
USはイリノイ州のテクニカルデス/デスコアバンドによる、5thフルレングスアルバム。
Sumerian Recordsからのリリース。
ジャケットとレーベルで2枚のステッカーが封入されている。

2012年にEclipseと言う、誤解を恐れずに言えばデスコア界のReign in Bloodと言っても過言ではない快作をぶっ込んできた彼らだが、
哀し、Sumerianの毒気に遣られたか、その次作となる本作Matriarchについては、個人的に些か難色を示さざるを得ない作風である。
尤も日頃よりSumerian Recordsやメタルコア等の若い音を愛好する方へは、その筋でのクオリティは保証できると言えるのだが、
今現在は、絶賛肩透かし喰らい中な次第。
後々良く感じてくる可能性も大いにあるのではあるが、今回はそういった方向性の作文に成りますので、あしからず。

音楽的変遷を述べれば、結成の2004年当時から、Cynicの影響下にあるアトモス風味のスラッシーな刻みに、台頭の兆しを見せ始めたDjent前夜のMeshuggah直系で畳みかける、複雑怪奇の中で妖麗なセンスを靡かせるモダンテクニカルサウンドで異彩を放っていた彼ら。
2008年に、ボーカルを変えSumerian Recordsに移籍した2nd、2010年のベースが変わった3rdでも、その不変の音像を堅持していた為、
サウンドの核はギタリストが握っているのだろうと思っていたのだが、
2014年、クリーンボイスを聞かせるボーカルの加入によって、2015年の此処に来て軟派な人間味が漂い始める。

ジャケットの時点で未だ堅持する神秘性は、それなりに音へ反映されているものの、些か気に掛かるのは、ブレイクダウン~クリーン~コードのいかにもな曲展開や、ターンテーブルを用いたようなエレクトロニクスでの間奏がSumerianらしさを際立たせていたり、グロウルと行き来する若さの押し売りみたいなフィーリングに欠けたクリーンでのヴォーカルスタイル等が、アルバムに対して不穏な陰影を落とし込んでいると言うことで、そういった諸々の変更点が、音像の訴求先を狭めている。
端的に言えば、人間味を出したことで神秘性が損なわれ、若者向けバンドに成っているように感じられる訳であり、私の愛した今までの妖しさは希薄なのである。

ただしかし、若者側の耳で聴いてみればこの作品、悪くもない。
音楽理論に則ったグロウル~クリーンの曲展開でフックを効かせ、Djent然とした奇怪なグルーヴが体を揺らす、
独特のスケールでの神秘的なギターワークも、♯8♯10等アルバムの後半にて炸裂する上、ドラマティックなアルバムの展開美も多分に感じさせる。
このクリーンなドラマ性によって、技巧による難解さよりも、解り易さに重きを置いた作風とも採れる訳だ。
そして、だからこそ、私の脆い感受性としての、今まで持った来た認識との相違点のみが、ゆらゆらと暁闇に沈んでいく。
拙い想像力なのだが、いつもそつなく仕事をこなすスマートなスーツの彼(1st~4th)が、初デートにてつばのピーンとしたキャップ被ってグイグイで来たら(5th)少し厭だろう。
面接ではお淑やかだった筈の新入女子社員から、急にモノグラムヴェルニの財布見せられたら、なんか信用できないじゃろ?

Veil Of Mayaがコマーシャルな成功を成した要因となったのは、Sumerian Recordsのウォンツを見極める経営戦略も勿論あるのだが、
若年層だけではない幅広いニーズに音が向かっていったのは、当時の後続から絶大な支持を得ていたCynic、Meshuggahと言ったテクニカルプログレッシブな楽曲の構築センスを、いち早く体得し、そして取り入れた先駆者的存在であった部分が大きいのではないのだろうか、と今になって思う次第。

その硬派な様式美が失われた本作にて、バンドの行く末が若者に向かう様を傍観させられる私は、不可視な憂いを纏った、透明なブルーに浸るのだ、完全な自己憐憫である。

兎にも角にも、ボーカル若しくはギタリストの変更したアルバムは一旦様子を見るべきである。
私の主観として、技巧派アトモスフェリックなデスメタルに、若者向け要素を安易に盛り込んで、中途半端だなという心象を抱くアルバムに仕上がっているのだけれども、これは完全なる好みの問題であり、結果的には、若者向けとして品質も悪くなく、漠然と楽しむことならできるような、好きに成り難い良作である。

本作発表前にシングル2枚をリリースしたり、今と成ってはYoutube上でも全曲オフィシャル公開されているので、若しかしたら提供側にとっても何かしらの懸念があったのかもしれない。
そうして考えると、これは私の不注意が独り歩きしたどうしようもなく憐れな事案なのであろう。

曲目は、

1. Nyu  01:55   
2. Leeloo  02:51   
3. Ellie  03:03 
4. Lucy  02:55   
5. Mikasa  03:09  
6. Aeris  03:47  
7. Three-Fifty  03:26   
8. Phoenix  03:16 
9. Matriarch  01:18  
10. Teleute  03:00 
11. Daenerys  03:39   
12. Lisbeth  03:45   

Total  36:04  

♯5♯7はyoutubeにリンクしてあります。


(ルイヴィトン) LOUIS VUITTON ルイヴィトン 財布 LOUIS VUITTON M90200 モノグラム・ヴェルニ ジッピー・ウォレット 長財布 スリーズ[並行輸入品](ルイヴィトン) LOUIS VUITTON ルイヴィトン 財布 LOUIS VUITTON M90200 モノグラム・ヴェルニ ジッピー・ウォレット 長財布 スリーズ[並行輸入品] [ウェア&シューズ]

LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)