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Author & Punisher / Melk En Honing (2015)

US産インダストリアルドゥーム/ドローンプロジェクトの4th。
Housecore Recordsからリリースされた。

Tristan Shoneなる方のプロジェクトで、
彼はCattle DecapitationのThe Anthropocene Extinctionにも参加している。

過去作に増して、よりドゥームらしくヘビィになった本作に於けるインダストリアルドゥームが何かといえば、
Godflesh~Jesu~Menace Ruineや近年のLord Mantis等へと続いていく音楽の流れの一端と言えるもの。
その神聖/???の対比からなる音楽的アティチュードとして同氏は、病んだ初期Jesuと言ったようなストレートな退廃感を放出している。

また、ヘビィでミニマムなドラミングに音を重ねていく手法で作られた楽曲は、
ある種、所謂Nadja系と言えるドローンの正統を踏襲してきたものでもある為、思想抜きで語れば比較的聴きやすい。
言わばインダストリアルとドローンの狭間に在る、オブスキュアな音像となっている。

源流をLaibachに置いたような簡素ながら深く攻撃的な雰囲気には、ダウナーな死の欲動を伴ったカルト的良さがあり、
そして、その底から自然的なアトモスフィアを漂わせていく#4や、同じくしてデカダンかつアンニュイな展開を絡めてくる#8には、
確かに対比のサウンドスケープが存在していて、聴く者を叙情の深淵へと誘い込む筈だ。

ただ、基本的には、重くダウナーなリズムセクションに、血気迫るボーカルワークや、
重く引き摺るようなリフレインやノイズやらピアノやらを重ねていく退廃的な代物で、
得てして、シンプルだからこそ胸に響くものがある。

インダストリアルメタル黎明期にも、Swamp Terroristsや一緒にコラボしていたMeathead等、病んだプロジェクトとは多数存在していたが、
本作は、そういった病んだ精神の者が、近年のポスト/スラッジや観念的なアートメタルから影響を受けた結果として出現してきた、一つの退廃芸術なのだろうと思う。

といった感じで纏めるのも忍びないものですが、
私的には昨年のLord Mantisに近しい雰囲気が好ましく何度も聞いています。

曲目は、

1. The Barge  08:09  
2. Cauterize  03:28  
3. Shame  07:34 
4. Future Man  07:20 
5. Disparate  08:33  
6. Callous and Hoof  06:54  
7. Teething  04:20  
8. Void, Null, Alive  07:05 

total 53:23

#8はyoutubeにリンクしてあります。

bandcamp
MELK EN HONING
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